小河内ダム貯水率の最新状況と東京の水不足リスク|取水制限の真相を追う
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奥多摩湖の水位低下を引き起こす主原因は、第一に水源地域における累積降水量の不足ですが、それだけではありません。下流に位置する浄水場(金町浄水場や朝霞浄水場、境浄水場など)への計画的な放流や、他水系の状況に応じた運用調整も水位に直接反映されます。
東京の水供給構造を理解する上で外せないのが、水源の内訳です。東京都が使用する原水の約80%は利根川水系および荒川水系から取水されており、小河内ダムを擁する多摩川水系は約20%に過ぎません。
利根川水系や荒川水系の貯水率が順調である場合、仮に小河内ダムの水位が低下していても、都内全体の水道供給が逼迫することはありません。逆に、利根川上流のダム群で水不足が発生した場合、東京都は利根川からの取水量を減らし、その不足分を小河内ダムから多摩川へ放流してカバーする「水源の広域融通」を実施します。このバックアップ出動こそが、奥多摩湖の水位が一気に低下する典型的な構造要因です。