ウォーターハンマーはどんな音?壁の衝撃音の正体と配管破裂の真相
ウォーターハンマーはどんな音?壁の衝撃音の正体と配管破裂の真相について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
ウォーターハンマー現象の兆候を掴んだ場合、どのような対策を講じるべきか。費用をかけずに即日試せる初歩的アプローチから、専門器具の導入まで順を追って解説する。
真っ先に実践すべき原始的かつ強力な予防策は、「シングルレバーを急激に下げず、手のひらで1〜2秒かけてゆっくり戻す」という習慣付けである。同時に、水栓の根本やシンク下にある止水栓(マイナスドライバーで回すネジ弁)を時計回りに半回転から1回転ほど締め込み、吐水量を1〜2割絞る。家全体の元圧をわずかに下げるだけで、流速が落ち、発生する運動エネルギーの総量を大幅に軽減できる。
全自動洗濯機や食洗機など、電気制御によって人間側の加減が通用しない箇所には、物理吸音装置である水撃防止器(ショックレスハンマー)の設置が決定打となる。筒状の内部に内蔵されたスプリングピストンや特殊なゴムダイアフラム(気室)が、急激な圧力波を空気バネのクッションのように吸収・減衰させる仕組みだ。
洗濯機用水栓への取り付けは、工具さえあればDIY初心者でも15〜30分程度で完了する。
- 水道メーターボックス内の大元栓を閉め、家全体の給水を一時停止する。
- 洗濯機の蛇口ハンドルを開き、ホース内に残った残水圧を完全に抜く。
- 現在の蛇口先端(ニップル部)または水栓上部のナットをモンキーレンチで緩めて取り外す。
- ネジ部にシールテープを規定回数(約6〜8回)巻き付け、水撃防止器付きニップルまたは分岐継手をねじ込んでスパナでしっかりと締め込む。
- 元栓をゆっくり開放し、接続部から水分が滲み出ないかティッシュ等を使って入念に漏水チェックを行う。
器具自体は市販のホームセンターやネット通販で4,000円〜8,000円程度で入手可能だ。ただし、配管の老朽化が進んでいる築30年以上の住宅や、壁の奥深くから「ドン」と響いているケースでは、末端の蛇口に防止器を1個つけただけでは打撃波を吸収しきれない。無理なDIY作業は配管の根元をねじ切る二次災害を引き起こすため、壁内作業が必要となる場合は迷わず水道局指定工事店へ依頼すべきである。