重ね衿の付け方で失敗しない!ズレないピン位置と美しい衿幅の極意

重ね衿の付け方で失敗しない!ズレないピン位置と美しい衿幅の極意の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

Q1:付属の衿止めピンが見当たりません。ピンなしで当日を乗り切る最短の応急処置は?
A1:一番確実で生地を傷めない応急処置は、手縫い糸で「背中心」「左衿肩あき下」「右衿肩あき下」の3箇所を着物の衿裏に数ミリすくって留める方法です。玉結びは衿裏側(見えない側)に隠します。もし針と糸すらない場合は、長襦袢と着物を交差させる際に用いる「着物着付けクリップ」で胸元の衿合わせを確定させた瞬間にコーリンベルト(着物ベルト)の留め具へ重ね衿ごと直接挟み込み、帯留めまで一気に圧着・固定してください。

Q2:訪問着に重ね衿を付けるのはマナー違反になるケースはありますか?
A2:マナー違反ではありませんが、フォーマルの格とシーンに応じた引き算が必要です。お祝い事である結婚式の参列や叙勲、七五三、入学・卒業のお母様としての着用には、控えめな重ね衿(淡い1色出し)は「慶びが重なる」と歓迎されます。ただしお茶会では「派手さを控えて質素を好む」という厳格な侘びの美意識から、重ね衿を外すのが暗黙のルールとなっている席席も多いため、事前に社中や先生に確認することをおすすめします。なお、不祝儀(お通夜や葬儀・法要)では「不幸が重なる」ことを連想させるため、重ね衿は厳密にNGです。

Q3:左右の衿合わせで、重ね衿が左右非対称になってしまう原因は?
A3:最大の原因は「コーリンベルトを引っ張るテンションの左右差」と「身体の正面に対して背中心が左右に傾いていること」です。背中心の留めピン(または縫い目)が真後ろに来ているかを必ず手で確認した上で、下前(右側)の角度と上前(左側)の角度を喉仏の下で左右均等な角度(おおよそ鎖骨の中心で交差)になるよう交差させてください。外から見える側の左衿ばかりを気にしがちですが、土台となる右衿の出し幅を均一に折っておくことが左右対称に仕上げる最大の鍵です。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest