悪魔の増資Msワラントとは?株価暴落の仕組みと個人投資家の防衛術
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MSワラントの正式名称は、「行使価額修正条項付新株予約権(Moving Strike Warrant)」と呼びます。企業が事業資金を調達するために行うエクイティファイナンス(新株発行を伴う資金調達)のうち、第三者割当増資の仕組みを応用したファイナンス手法です。
通常の新株予約権(ワラント)は、あらかじめ「1株=1,000円」といった固定の権利行使価額が設定されます。この場合、株価が1,000円を割り込んで下落すると予約権を行使しても損が出るため、誰も権利を行使しなくなり、企業は計画していた資金を調達できなくなります。
そこで考案されたのが、「株価が下がれば、それに合わせて行使価額も自動的に引き下げる」という修正条項(Moving Strike)です。一般的には、前日終値の90%〜92%程度(ディスカウント率)に行使価額が日々リセットされる設計が組まれます。これにより、企業側はどれほど株価が暴落しても確実に資金を回収できる一方、割当先は「前日の市場価格より必ず安く株を手に入れられる」という圧倒的に有利な条件を手に入れます。