ロケットランチャーの威力とは?戦車破壊の貫通力と現実の脅威

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ロケットランチャーが極厚の装甲を持つ戦車を撃破できる最大の理由は、単なる火薬の爆発量ではなく成形炸薬弾(HEAT:High-Explosive Anti-Tank)の仕組みにあります。炸薬の先端を円錐状に窪ませ、内側に銅などの金属ライナーを配置した構造により、「ノイマン効果(モンロー/ノイマン効果)」と呼ばれる物理現象を発生させます。

弾頭が目標に衝突・起爆すると、爆轟波が円錐ライナーを中心軸に向かって急激に押し潰します。これにより、超高圧によって流体化した金属が秒速7,000〜8,000メートル(マッハ20以上)という超音速の「メタルジェット」となって前方へ噴出。この極小ピンポイントに集中したエネルギーが、まるで高圧ウォーターカッターのように鋼鉄の装甲を融解・穿孔(せんこう)します。

代表的な傑作兵器であるRPG-7の破壊力を見ると、標準的なPG-7V弾頭で約260〜300mm、改良型のタンデム弾頭(PG-7VR)では爆発反応装甲(ERA)を無力化した上で600〜750mm相当の均質圧延鋼板を貫通します。重戦車であっても、装甲が比較的薄い側面・後面・上面に直撃すれば、歩兵が携帯する小型火器であってもロケットランチャーによる戦車撃破が十分に成立する決定的な理由がここにあります。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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