「連絡させていただきます」は失礼?二重敬語の真相と正しい言い換え

「連絡させていただきます」は失礼?二重敬語の真相と正しい言い換えとは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

ネット上のマナー論争において、しばしば「連絡させていただきますは二重敬語だから間違いだ」という主張が見受けられます。しかし、国語文法および『敬語の指針』に照らし合わせると、この解釈にはやや誤認が含まれています。 二重敬語とは、「お召し上がりになられる(お+召し上がる+になられる)」のように、1つの語に対して同種の敬語(この場合は尊敬語)を重ねて使ってしまう誤用を指します。一方、「ご連絡させていただきます」を品詞分解してみましょう。

  • ご:謙譲語をつくる接頭辞(謙譲語I)
  • 連絡:行為の名詞
  • させて:使役助動詞「させる」の連用形
  • いただく:「もらう」の謙譲語(謙譲語I)
  • ます:丁寧語

ここで問題視されるのは、「ご〜する」という謙譲語の枠組みと、「〜ていただく」という謙譲表現が同一文内に同居している点です。文法上、別々の敬語要素を組み合わせた「敬語連結」に近い構造であり、厳密に即アウトの二重敬語とまでは断定できません。しかし、1つの文束の中に過剰な敬語要素が渋滞している状態であることは紛れもない事実です。 ビジネス文書において過度な装飾は「まどろっこしさ」を生み、相手に余計な読解負荷を与えます。文法的に完全な違反ではなくとも、現代のビジネスコミュニケーションでは「過剰敬語・敬語過多による悪文」として敬遠されるのが実情です。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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