係り結びとは?法則と覚え方・識別裏ワザを専門記者が完全解説
係り結びとは?法則と覚え方・識別裏ワザを専門記者が完全解説とは一体何なのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
実際の古典文学作品において、係り結びがどのように活用されているかを代表的な例文で確認してみましょう。
◆ 竹取物語(強意の「なむ」+連体形)
「その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。」
⇒(訳:その竹の中に、根元が光る竹がまさしく一本あったのだ。)
※係助詞「なむ」によって、過去の助動詞「けり」の終止形「けり」が連体形「ける」に変化しています。
◆ 平家物語(強意の「こそ」+已然形)
「ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽…これらは皆、旧主の政をも従はず…世の乱れんことを知らざりしかば、亡じにしこそ久しからね。」
⇒(訳:滅び去ってからまさしく間もないことだ。)
※係助詞「こそ」の結びとして、形容詞「久し」の未然・連用・終止・連体・已然・命令の活用(く・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ)に打消の「ず」がついた「久しからず」が已然形「久しからね」に変化しています。
◆ 枕草子(疑問・反語の「やは」+連体形)
「鳥のそら音は量るとも、世に逢坂の関は許さじ」(※百人一首)/「いかでかは咲かむ」
⇒(訳:どうして咲くだろうか、いや、咲かない。)
※「かは」と呼応し、推量の助動詞「む」の連体形「む」で結ばれ、強い反語のニュアンスを生み出しています。