健康診断の「正常」を疑え!血糖値の基準値と隠れた重症化リスク
健康診断の「正常」を疑え!血糖値の基準値と隠れた重症化リスクにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
診断の基本となるのは、血液中のブドウ糖濃度だ。一般的な医療現場では、10時間以上の絶食後に測定する空腹時血糖値と、食事のタイミングを問わずに採血する随時血糖値が指標として使い分けられている。
日本人間ドック・予防医療学会などの指標において、空腹時血糖値が100mg/dL未満であれば「正常域」と評価される。だが、100〜109mg/dLはすでに「正常高値」という警告ゾーンであり、110〜125mg/dLに達すると「境界型(いわゆる糖尿病予備群)」に分類される。126mg/dL以上が確認されれば、もはや経過観察ではなく本格的な精密検査が必要な領域だ。
一方、食後の数値はさらに見逃されやすい。食後2時間で測定した値が140mg/dL未満であれば正常だが、200mg/dLを超えている場合は糖尿病型と判定される。空腹時には目立たず、食後だけ跳ね上がる「血糖値スパイク」が血管内皮を痛めつける主犯格となっている。