新宿西口の肉塊伝説!満来の巨大チャーシューと並び回避の裏技

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この名店の歴史を語るうえで、創業者である高野疾風の存在を外すことはできない。戦後の混乱期を経て、1961年に創業された小さな店がすべての始まりだった。高野氏が目指したのは、腹を空かせた庶民が一杯で心底満腹になり、活力を持って日常へ戻っていける力強い食事。その思いが、あの規格外のボリュームへと結実したのだ。

そしてもう一人、歴史の立役者がいる。長年、高野氏の右腕として厨房を支え続けた堀内利久氏だ。2000年代半ば、店舗の建て替えや諸事情が重なるなか、堀内氏はすぐ目と鼻の先に「らあめん ほりうち」を開業する。一時は袂を分かったのかと界隈をざわつかせたが、実情は職人同士の深い信頼に基づく暖簾分けに近い。現在も新宿西口の路地で至近距離に並び立ち、互いに敬意を払いながら、それぞれのファンを魅了し続けている。競合ではなく、伝統の継承と共鳴。新宿のラーメン文化における屈指の美談である。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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