小数第一位の四捨五入で整数になる?「まで」との決定的な違いを解説
小数第一位の四捨五入で整数になる?「まで」との決定的な違いを解説について押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
ビジネスの現場において、小数第一位の四捨五入をエクセルで行う際にも、多くの人が関数設定の罠に陥っています。使用する基本関数は「ROUND関数」ですが、第2引数である「桁数」の入力値に決定的な注意が必要です。
エクセルのROUND関数の基本的な使い方は、=ROUND(数値, 桁数) という構文で構成されます。この「桁数」に入力する数字が、エクセルにおける「残したい位(ゴール)」を指定する役割を果たしています。
- 小数第一位を四捨五入して【整数】にする場合:
数式:=ROUND(A1, 0)
※「0」は整数(一の位)まで残すことを意味します。これにより、小数第一位が判定されて整数化されます。 - 小数第一位【まで】残す場合(小数第二位を四捨五入):
数式:=ROUND(A1, 1)
※「1」は小数点以下1桁(小数第一位)まで残すことを意味します。
現場の実務で極めて危険なのが、「エクセルのツールバーにある『小数点表示桁下げ』ボタンだけで見た目を取り繕う」という行為です。
セルの表示形式で小数点以下を非表示にした場合、画面上では四捨五入されて整数に見えますが、エクセルの内部メモリには「12.4」といった小数データがそのまま保持されています。その結果、それらのセルを「SUM関数」で合計した際に、「画面上の数値を手計算で足した合計」と「エクセルが出力した合計セル」の数値が1ズレるという、いわゆる端数処理の不一致トラブルが発生します。請求書や公的報告書でこの不一致が起きれば、信用の失墜につながります。数値を確定させる場合は、表示形式に頼らず必ずROUND関数を用いて内部データごと丸めるのが鉄則です。