耳垢が湿っているのはなぜ?ワキガや遺伝との関係・急な変化の病気リスクを徹底解明
耳垢が湿っているのはなぜ?ワキガや遺伝との関係・急な変化の病気リスクを徹底解明の疑問点について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
インターネット上の掲示板やSNSでは、「耳垢が湿っている人は100%ワキガ体質である」という極端な言説が散見されます。この真偽について、皮膚科医および形成外科医の臨床データを照合すると、相関関係はあるものの完全な同義ではない実態が浮かび上がってきます。
確かに、ワキガ(腋臭症)の原因となる腋窩部のアポクリン汗腺と、耳の穴にある耳垢腺は同一の器官です。そのため、ABCC11遺伝子の働きによってアポクリン汗腺が活性化している湿性耳垢の方は、脇のアポクリン汗腺も発達している傾向が認められます。実際、重度のワキガと診断される患者の多くが湿性耳垢を有していることは医学的事実です。
しかしながら、臨床データによると「湿性耳垢であっても約20%の人はワキガを発症していない」という統計が示されています。アポクリン汗腺の総数や活動量、皮膚表面の常在菌バランス、生活習慣、皮脂分泌量には大きな個人差があり、耳垢が湿っていることだけを根拠にワキガと断定するのは明らかな誤認です。
自身の体質を客観的に把握する際は、耳垢の状態に加えて「白いインナーの脇部分が黄色く変色するか」「家族にワキガ体質の人がいるか」「多汗時に独特の酸味やスパイス様の臭気を放つか」など、複数の要素を複合的に観察することが推奨されます。