ウォーキング・デッド』ダリルのバイク車種は?歴代カスタムの真相を徹底解説

ウォーキング・デッド』ダリルのバイク車種は?歴代カスタムの真相を徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

視聴者の目を最も釘付けにしたシーズン5中盤からのCB750カスタムは、偶然の産物ではありませんでした。そこには、自身も生粋のモーターサイクル・エンスージアストであるノーマン・リーダスの強いこだわりと、職人技の結晶が存在していました。

当時、劇中で新しい乗り物を必要としていたダリルのために、ノーマンは個人的に大ファンであった米バージニア州リッチモンドのカスタムビルダークラシファイドモト カスタムバイクを率いるジョン・ライランド(John Ryland)を当時のショーランナーであったスコット・M・ギンプルに直接推薦しました。制作陣からビルダーへ出されたリクエストは極めて明快でありながら難度の高いものでした。それは「寄せ集めのジャンクパーツで組み上げたリアリティを持ちつつ、一瞬でダリルと識別できる美学を備え、なおかつジョージア州の未舗装路をスタントマンなしでノーマンが全開走行できる剛性を持たせること」でした。

ジョン・ライランドらは1992年式のホンダ・CB750ナイトホークをベースに選び、大胆なメスを入れました。フロント周りには2000年代のヤマハ・YZF-R6からフロントフォーク一式と強力なラジアルマウントブレーキを丸ごと移植。リヤサスペンションにはプログレッシブ製ショックを投入し、Kenda製ビッグブロックタイヤを履かせることで、ネイキッドでありながらダートトラッカーのような悪路走破性を獲得させました。

そして最大の特徴となったのが、シート後方に誂えられたダリル バイク クロスボウホルダーです。ダリルの代名詞である狩猟用クロスボウを、ライディングポジションを崩さずに抜き差しできるよう、金属パイプとマウントブラケットで特注設計されました。さらに、車体全体にはあえて酸を用いたケミカル処理や何層もの特殊ウェザリング塗装が施され、「文明崩壊後の雨風とウォーカーの返り血を浴び続けた経年変化」がリアルに再現されたのです。撮影のために同一の車両が2台製作され、どちらも現在に至るまでテレビ史に残るアイコニックなカスタムとして讃えられています。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest