鬼滅の刃の掲載順推移と打ち切り危機の真相【ジャンプ全話検証】
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今でこそ国民的IPとなった本作ですが、連載立ち上げ時の評価は決して平坦なものではありませんでした。第1話の巻頭カラー、第7話でのセンターカラー獲得以降、新人作品に対する恒例の補正期間が切れた第10話から第17話にかけて、掲載順は15位前後へと急降下します。当時のジャンプ誌面では下から数えたほうが早い「ドベ5」の常連となっており、当時のネット掲示板やSNSでは「10週打ち切りの候補」として名前が挙がるほどでした。
初期アンケートが伸び悩んだ背景には、週刊少年ジャンプの読者層と作品のトーンによる乖離がありました。当時のジャンプは王道バトルや明るいコメディが好まれる傾向が強く、第1話で主人公の家族が惨殺される陰鬱な導入、独特の硬質なモノローグ、大正時代という渋い舞台設定は、小中学生を中心とする速報アンケートで初速を稼ぎにくかったのです。
それでも打ち切りを免れた決定的な理由は、「アンケート順位は低くとも、熱烈な1位票(熱狂的支持)を投じるコア読者が存在したこと」、そして当時の初代担当編集者である片山達彦氏をはじめとする編集部が、吾峠呼世晴氏のセリフ回しの妙とキャラクターの感情描写の深さを極めて高く評価し、辛抱強く育成枠として支えた点にあります。