冷房は何度が一番お得?28度の誤解と2026年最新の節電決定版
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毎年のように議論が巻き起こる「冷房28度神話」ですが、そもそもこの数値の出処を正しく把握している人は多くありません。環境省がクールビズ運動の開始とともに掲げた指針の元データは、1970年代に制定された「建築物環境衛生管理基準(ビル管法)」に基づいています。ここでの規定は「建築物内の室温を17度以上28度以下に保つこと」であり、環境省推奨温度の本質は「室温28度」を指しています。
空調大手のダイキン工業や日本気象協会などが実施した現場測定によると、木造家屋や最上階の部屋、南向きの大きな窓がある住まいでは、リモコンの冷房設定温度を28度に設定した場合、室内の上部や窓際で室温が30度を超える現象が頻繁に確認されています。つまり、エアコンの吸い込み口付近だけが冷気に触れて28度に達したと誤認し、人間が滞在する足元や部屋全体には熱気が滞留しているケースが少なくありません。
「冷房28度は間違い」と叫ばれる背景には、室温と設定温度の違いを混同したまま運用し、熱中症予備軍となってしまうリスクが潜んでいます。日本救急医学会などの熱中症予防指針においても、高齢者や乳幼児のいる住環境では、室温計を目安に26度から27度前後にコントロールすることが強く求められています。