リネンとはどんな素材?麻との違いや手入れ法・通年使える魅力を徹底解説
リネンとはどんな素材?麻との違いや手入れ法・通年使える魅力を徹底解説について押さえておきたい 事実を分かりやすく解説いたします。
リネンには、長年のイメージからくる誤解や、業界用語との混同が散見されます。テキスタイル取材現場で確認された「知っておくべき盲点」を2つ取り上げます。
誤解1:「リネンは春夏専用の素材であり、秋冬に着るのはおかしい」
「リネン=夏の涼しい服」というイメージが定着していますが、これは半分正しく、半分は誤解です。
リネン繊維の中空構造は、夏には熱を逃がして涼しさを保つ一方、冬には体温で温められた空気を内部に閉じ込める「断熱層(サーマル効果)」を形成します。中東やヨーロッパの寒冷地では、中肉〜厚手(25番手〜14番手程度)の高密度リネンが通年素材として着用されてきました。
ウールのニットやジャケットのインナーにリネンシャツを合わせると、静電気が起きにくく、暖房の効いた室内で汗をかいても蒸れずに快適さを保てます。冬のコーディネートにナチュラルな質感の奥行きを与える素材として、ファッション関係者の間では定番のテクニックとなっています。
誤解2:ホテル業界で耳にする「リネンサプライ」の意味
ホテルや病院の現場で使われる「リネンサプライ」という用語。これを聞いて「ホテルのシーツやタオルはすべて麻100%なのか」と誤認するケースが多々あります。
歴史的にヨーロッパの高級ホテルが亜麻(リネン)製のシーツやナプキンを調達・洗濯して繰り返し使っていた名残から、現代のホテル・リネンサプライ業界では「綿やポリエステル製を含めたシーツ、枕カバー、タオル、ガウンなどの布製品全般」の貸出・洗濯サービスのことを指す業界用語として定着しています。現代のホテル備品が綿100%や混紡であっても「リネン」と呼ばれるのは、このような歴史的背景に由来します。