和歌山県立自然博物館の魅力解剖!水族館級展示とモササウルスの真相
和歌山県立自然博物館の魅力解剖!水族館級展示とモササウルスの真相の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
同館の知名度を一躍世界規模へと押し上げた決定打が、2023年12月に国際学術誌で正式発表された白亜紀後期の海生爬虫類、新種モササウルス類「メガプテロギウス・ワカヤマエンシス(通称:ワカヤマソウリュウ)」の実物化石および全身復元骨格の常設展示です。
この化石は2006年、和歌山県有田川町(旧清水町)の鳥屋城山周辺にある約7200万年前の地層から、地元のアマチュア愛好家によって発見されました。その後、同館の学芸員や国内外の古生物研究チームが15年以上もの歳月をかけて岩塊から骨を削り出し、骨格の精査を重ねてきた執念の結晶です。
研究者を最も驚嘆させたのは、前後のヒレが後肢に至るまで極端に長く発達し、背びれが存在した可能性を示す骨格構造です。これまでのモササウルス類の復元図を覆す特異な遊泳スタイルを示唆しており、「白亜紀の頂点捕食者がどのように海洋環境に適応していったのか」を解き明かすミッシングリンクとして、学術界で極めて高く評価されています。間近で対峙する漆黒の骨格模型は凄まじい威圧感を放っており、古代の海へと一瞬で引き込まれるような臨場感を提供しています。