坂口良子の遺産総額と相続の真相|娘・杏里の借金と尾崎健夫の証言
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坂口良子さんの遺産を語る上で避けて通れないのが、かつて背負った巨額の負債です。ネット上では「杏里さんが多額の借金を引き継いだのではないか」という混同が見られますが、事実は正反対でした。
坂口良子さんの借金理由は、1986年に結婚した元夫で不動産会社役員を務めていた男性の事業破綻に起因します。バブル絶頂期に大規模な地上げや不動産開発を手掛けていた元夫は、バブル崩壊とともに莫大な焦げ付きを発生させました。その際、妻であった坂口良子さんが知らぬ間に連帯保証人に組み入れられていた、あるいは会社の信用補完として名義を貸していたことから、総額約40億円にも上る巨額債務が彼女の双肩にのしかかったのです。
1994年に離婚が成立したものの、債権者からの激しい取り立ては坂口さん個人に向けられました。自己破産を選べば女優としての名声や信用は失墜します。彼女は幼い子どもたちを守り抜くため、自ら返済の道を選択しました。昼夜を問わずドラマや舞台、地方の営業公演、テレビショッピングの出演に至るまで精力的にこなし、10年以上の歳月をかけて10億円を超える実質返済を成し遂げ、債務整理を完遂させたのです。
過酷を極めた返済生活は、坂口さんの肉体を確実に蝕んでいきました。2011年頃から体調不良を訴えるようになり、2013年に入って病状が急変。死因の経緯は、横行結腸癌(大腸癌の一種)およびそれに伴う肺炎の併発でした。壮絶な借金地獄をくぐり抜け、ようやく手にしたはずの平穏な生活は、非情にも病魔によって断ち切られてしまったのです。