正中神経麻痺で生じる猿手の原因とは?手根管症候群との違いと治し方

正中神経麻痺で生じる猿手の原因とは?手根管症候群との違いと治し方について徹底解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

臨床の現場で最も頻繁に寄せられる疑問が、手根管症候群 違いに関するものです。「自分は手根管症候群なのか、それとも正中神経麻痺による猿手なのか」という問いですが、結論から言えば、手根管症候群は正中神経麻痺を引き起こす「原因疾患の代表格」であり、猿手はその進行した「末期症状・結果」に位置づけられます。

正中神経麻痺は、障害を受ける部位の高さによって「低位麻痺」と「高位麻痺」に大別されます。手首の手根管で神経が締め付けられる低位麻痺の典型例が手根管症候群です。一方、肘の周囲(円回内筋など)や上腕骨骨折などで障害されるものが高位麻痺であり、高位の場合は前腕の屈筋群(手首を曲げる筋や指を深く曲げる筋)まで麻痺が及びます。

手根管症候群が疑われる段階で見られる初期の正中神経麻痺 症状は、親指から薬指の内側半分(親指側)にかけてのしびれやチクチク感、そして夜間や明け方に増悪する激しい痛みです。この段階ではまだ猿手のような肉眼的変形は起きていませんが、知覚障害を放置して数ヶ月から数年が経過すると、運動神経線維の脱落が決定的なレベルに達し、母指球筋の萎縮が始まります。

医療機関でも行われる代表的な徒手検査法(セルフチェック)が以下の2つです。

1. チネル徴候(Tinel-like sign):手首の屈曲部(手のひら側のシワの中央部)を、反対側の指先で軽くトントンと叩きます。このとき、親指から薬指にかけてピリッと電気が走るような放電痛(チネルサイン)が指先へ放散すれば陽性です。

2. ファレンテスト(Phalen test):両手の手の甲同士を胸の前で直角に合わせ、手首を強く屈曲させた状態を保持します。チネル徴候 ファレンテストのうち、ファレンテストは手根管内の内圧を意図的に高める手技であり、60秒以内(重度の場合は20〜30秒以内)にしびれや痛みが著しく悪化すれば陽性と判定されます。

手掌の中央部の感覚が保たれているかどうかも重要な鑑別点です。正中神経手掌皮枝は手根管の手前で分岐するため、手根管症候群では手のひら中央の感覚が正常に保たれる特徴があります。このサインが確認された場合、障害部位が手首の手根管内にある強力な証拠となります。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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