三温糖と上白糖の違いの真相!体にいい説の誤解と料理別の使い分け術

三温糖と上白糖の違いの真相!体にいい説の誤解と料理別の使い分け術の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

消費者の購買行動を観察すると、「白米より玄米」「白パンより全粒粉パン」といった健康志向の連想から、「白い砂糖=悪、茶色い砂糖=善」という図式を無意識に当てはめてしまう心理傾向(ヒューリスティック判断)が見受けられます。しかし、客観的な数値データはこの仮説を明確に否定します。

文部科学省が公表する「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」に基づき、上白糖と三温糖、そして参考として純度の高いグラニュー糖と未精製の黒砂糖の数値を突き合わせてみましょう。

砂糖の種類エネルギー(100g中)ショ糖純度(糖度)カルシウム / カリウム分類と特徴上白糖391 kcal約97.8%1 mg / 2 mg精製糖(分蜜糖)。転化糖添加でしっとり感三温糖390 kcal約96.0%6 mg / 13 mg精製糖(分蜜糖)。カラメル化による強いコクグラニュー糖394 kcal約99.9%0 mg / Tr(微量)高純度精製糖。クセのないストレートな甘み黒砂糖(含蜜糖)356 kcal約80.0%240 mg / 1100 mg非精製(含蜜糖)。ミネラル極大・濃厚な風味 ※出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」および農畜産業振興機構(alic)調査資料

100gあたりのカロリーを比較すると、上白糖の391kcalに対し、三温糖は390kcal。その差はわずか1kcalに過ぎず、実質的なエネルギー摂取量において違いは皆無です。

ミネラル成分に目を向けると、三温糖には100gあたりカリウムが13mg、カルシウムが6mg含まれています。上白糖の数値をわずかに上回るものの、成人が1日に必要とするカリウム量(2,000〜2,500mg以上)やカルシウム量(650〜800mg)から見れば、料理で使う大さじ1杯(約9g)の三温糖から得られるミネラルは誤差の範囲に留まります。健康増進や栄養補給を主目的に三温糖を選ぶことは、栄養学的な根拠を欠いているのが現実です。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest