寝起きアイスは体に悪い?医師が明かす覚醒効果と血糖値の真実
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数年前からWebメディアなどで散見される「朝アイスダイエットの真相」について、科学的ファクトをもとに誤解を正しておく必要があります。
ネット上で流布している論拠は主に2点あります。「アイスに含まれるビタミンB2が脂質の代謝を促進する」という説、そして「冷たいものを摂取すると体温を戻そうと基礎代謝が上がる」という説です。しかし、これらは生化学的な文脈を都合よく切り取った誤解と言わざるを得ません。
確かにアイスクリームには良質な乳由来のビタミンB群が含まれていますが、その代謝効果を遥かに上回る砂糖と脂質が含まれています。また、冷却刺激によって消費される熱量(褐色脂肪細胞の活性化など)はごくわずかであり、それに対してアイス1個(約150〜250kcal)のエネルギー量は莫大です。さらに、起床直後の体温低下は基礎代謝そのものを低下させ、一日の消費エネルギー効率を悪化させます。「朝なら代謝が高いから太らない」という過信は、生理学的根拠を欠いた幻想です。