今井美樹の略奪婚はなぜ起きた?山下久美子との因縁と現在を追う
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日本中を騒然とさせた略奪劇の発端は、今井美樹がもともと山下久美子の熱狂的な大ファンだったことに遡ります。1980年代半ば、すでにロックシーンのトップスターだった山下に強い憧れを抱いていた今井は、コンサートの楽屋へ足繁く通い、親交を深めていきました。面倒見の良い山下もまた、無邪気に慕ってくる今井を「妹」のように可愛がり、自宅に招き入れてプライベートの悩みを打ち明け合うほどの親密な関係を築いていたのです。
今井美樹と布袋寅泰の馴れ初めを取り持ったのも、皮肉なことに妻である山下久美子本人でした。今井の音楽的才能を高く評価していた山下が、夫であった布袋に「美樹ちゃんの曲を書いてあげて」とプロデュースを勧めたことが、ふたりの運命を大きく狂わせる引き金となります。布袋が楽曲提供やギターアレンジを手掛け、スタジオで濃密な時間を共有するうちに、音楽的な共鳴は急速に男女の恋愛感情へと変貌を遂げていきました。
当時、布袋と山下の夫婦関係にもすれ違いが生じていたとはいえ、信頼していた親友が自身の夫と密かに惹かれ合っていくプロセスは、山下にとって耐え難い裏切り以外の何物でもありませんでした。「親友の夫を奪った」という烙印は、この出会いと急接近の経緯にこそ決定的な根拠があったのです。