犬の寝方でわかる心理と体調サイン|へそ天や丸まる理由と病気の危険度
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前肢の間に顎を挟み、いつでも立ち上がれるように眠る「スフィンクス寝」が長時間続く場合、単なる仮眠ではなくうつ伏せ寝の体調サインとして警戒が必要です。胸を床につけて体を起こし気味にする姿勢は、横たわると胸腔が圧迫されて息苦しくなる心不全や肺疾患を抱える個体に頻繁に確認されます。
特に注視すべきは、睡眠中の呼吸パターンです。犬の正常な睡眠時呼吸数は1分間に15〜30回程度とされています。胸部が小刻みに上下し、40回を超えるような状況や、口を開けてハァハァと喘ぐような呼吸が荒い寝方の原因には、以下のような急性・慢性の疾患が疑われます。
小・中型高齢犬に多発する僧帽弁閉鎖不全症が進行すると、血液の逆流から肺水腫を引き起こし、横臥位(横倒しの姿勢)を取れなくなります。犬は本能的に呼吸を楽にするため、前足を広げて首を伸ばす「起座呼吸」を眠りながら試みます。これを単なる「おかしな寝相」と見誤ると、救命措置が遅れる致命的なリスクになり得ます。
さらに、成犬で1日12〜14時間、シニア犬で16〜18時間とされる犬の睡眠時間と健康状態の相関も見逃せません。寝てばかりいて散歩や食事の呼びかけにも鈍い場合や、逆に夜間にウロウロと歩き回って眠れない状態は、甲状腺機能低下症や脳腫瘍、認知機能不全症候群(認知症)の代表的な臨床徴候です。犬の寝相と病気のサインは、姿勢と呼吸数の掛け合わせによって判別することが不可欠です。