なぜ「子ども」とひらがなで書く?差別表現の誤解と使い分けの新常識

なぜ「子ども」とひらがなで書く?差別表現の誤解と使い分けの新常識の背景について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

言葉の成り立ちを日本語学的に紐解くと、事実はまったく異なります。国立国語研究所の研究や国語辞典編纂者の見解において、「子供」という表記が差別的な意味を含んでいるという説は言語学的には完全な誤解であると結論づけられています。

本来の日本語において、「こども」の「ども」は「私ども」「野郎ども」「友だち(ども)」と同様に、複数を表す複数形接尾語です。古代日本語において「子(こ)」という単数名詞に対し、複数の幼児たちを指す言葉として「子ども」が生まれました。やがて時代が下るにつれて複数形としてのニュアンスが薄れ、単数であっても児童全般を指す言葉として定着した歴史があります。

その際、漢字の「供」が当てられたのは単なる当て字にすぎず、主従関係の「お供」や「供物」の意味を持たせて児童を従属させたわけではありません。歴史的資料や古典文学を遡っても、児童を蔑視する意図で「供」が使われた証拠は一切確認されておらず、昭和後期に広まった忌避論は「漢字の字義に引きずられた過剰反応」であったと学術界では位置づけられています。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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