年収800万の割合は上位何%?最新データで見えた手取りと苦しい実態
年収800万の割合は上位何%?最新データで見えた手取りと苦しい実態についての最新情報をご紹介します。
インターネット上の掲示板やSNSでは、「年収800万円あるのに毎月カツカツで貯金ができない」という悲鳴が定期的に炎上交じりの議論を巻き起こす。「贅沢な悩みに過ぎない」と一蹴されがちなこの問題だが、取材現場から聞こえてくる声からは、制度と環境の板挟みになった切迫した実態が浮かび上がる。
都内のITメガベンチャーに勤務する38歳男性(妻・専業主婦、子ども2人)は、当時の家計管理の破綻を振り返り、こう証言する。
「年収が800万円を超えた瞬間、税率が一気に跳ね上がった感覚がありました。それまで支給されていた児童手当の所得制限に引っかかり、特例給付に削られただけでなく、高等学校等就学支援金の判定でもボーダーラインぎりぎり。行政の支援はことごとく外されるのに、健康保険料や住民税の請求額だけが容赦なく増えていく。国の設計上、もっとも損な役回りを押し付けられているのではないかとすら感じました」
この証言に集約されている通り、年収800万でカツカツな理由の第一は「公的支援の剥奪」と「累進課税の負担感」のダブルパンチにある。高校無償化の所得制限ライン(世帯年収約910万円未満目安)の境界線上に位置することが多く、自治体独自の医療費助成や各種減免措置の対象からも次々と除外される。
第二の理由は「首都圏のインフラコストと住居費の高騰」だ。年収800万円の属性であれば、銀行の審査上は6,000万円超の住宅ローンが難なく組めてしまう。その信用力に甘え、湾岸エリアや都内近郊のタワーマンションを変動金利の限界まで背負って購入した結果、毎月の返済に加え、高額な管理費・修繕積立金、固定資産税の支払いで手取り月収の半分近くが消滅する世帯が後を絶たない。