大鵬と貴闘力の愛憎劇|義父と娘婿の絶縁真相と息子たちの2026年現在
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「巨人・大鵬・卵焼き」という流行語が象徴するように、昭和30〜40年代の日本社会において大鵬幸喜は無敵のヒーローであり、国民栄誉賞第1号力士に輝いた不滅のカリスマでした。端正な顔立ちと、相手を圧倒する美しく力強い取り口で幕内最高優勝32回を達成した大鵬は、引退後に大鵬部屋を創設し、後進の育成に心血を注ぎました。
その大横綱の人生と交差したのが、昭和から平成にかけて二子山部屋の切り込み隊長として土俵を沸かせた貴闘力忠茂です。豪快な張り手と鋭い出足で数々の金星を挙げ、平成12年(2000年)春場所には前頭14枚目からの「幕尻優勝」を成し遂げた貴闘力は、相撲界屈指のファイターとして知られていました。
二人の関係が決定的なものとなったのは、貴闘力と大鵬の三女・美香さんとの婚姻でした。男子がいなかった大鵬家において、貴闘力は納谷家へと婿入りし、大鵬の直系として扱われるようになります。現役引退後の2002年、大鵬部屋付きの年寄・第16代大嶽を襲名した貴闘力は、大鵬の停年(定年退職)に伴い、大嶽部屋の看板を継承。相撲界の至宝ともいえる血脈と伝統の後継者として、順風満帆な第二の人生を歩み始めたと誰もが信じていました。