不死川玄弥と実弥の絆|突き放した理由と黒死牟戦の涙の結末を徹底解剖

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鬼殺隊の柱合会議や蝶屋敷の場面において、実弥は玄弥に対して徹底して冷淡であり、時には肉親とは思えない過激な言動を取り続けました。アニメでも大きな反響を呼んだ玄弥と実弥の柱稽古編での衝突では、鬼殺隊を辞めさせようと玄弥の目をつぶそうとするほどの激昂を見せています。なぜ実弥はこれほどまでに弟を遠ざけようとしたのでしょうか。

表面的な狂気の裏に隠されていたのは、不死川実弥の底知れぬ弟思いの理由でした。実弥は玄弥の「人殺し」という過去の言葉を微塵も恨んでいませんでした。むしろ、母を手にかけた凄惨な現場を弟に見せてしまったこと、弟妹を守りきれなかった自分の無力さを恥じ、玄弥だけは鬼のいない安全な場所で生きてほしいと切望していたのです。実弥が思い描いていた弟の未来は、以下のような極めて素朴で温かなものでした。

「どっかで所帯を持って、子どもを増やして、爺になるまで生きて欲しかった」――これが実弥の本音でした。鬼殺隊に入隊すれば、いつ凄惨な死を迎えるか分かりません。特に実弥は、鬼の頸を斬るための「全集中の呼吸」を使えない玄弥が戦場に出ることが、どれほど致命的であるかを熟知していました。弟を殴りつけ、精神的に打ちのめしてでも隊を強制除隊させることが、不器用な実弥にできる唯一の「弟の命を守る方法」だったのです。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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