ウォン・カーウァイ徹底解剖|新作『繁花』から名作配信・映像美まで

ウォン・カーウァイ徹底解剖|新作『繁花』から名作配信・映像美までを詳しくリサーチ! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

ウォン・カーウァイの膨大なフィルモグラフィの中から、初めて鑑賞する方にも絶対の自信を持っておすすめできる代表作3選を厳選して解説します。

1. 『恋する惑星』(原題:重慶森林 / 1994年)

クエンティン・タランティーノ監督が絶賛し、世界中にウォン・カーウァイの名を轟かせた記念碑的傑作です。香港の雑踏「重慶大厦(チョンキンマンション)」とファストフード店「Midnight Express」を舞台に、失恋を引きずる2人の警官(金城武、トニー・レオン)と、彼らの前に現れる謎の金髪女性(ブリジット・リン)、そして奔放な店員フェイ(フェイ・ウォン)の交錯する恋模様をポップかつ瑞々しく描き出しました。賞味期限付きのパイナップル缶詰や、クランベリーズの「Dreams」をカバーした楽曲に乗せて部屋を模様替えするシーンなど、90年代カルチャーのアイコンとなった名場面が凝縮されています。

2. 『ブエノスアイレス』(原題:春光乍洩 / 1997年)

香港から地球の真裏に位置するアルゼンチン・ブエノスアイレスを舞台に、傷つけ合いながらも離れられない2人の男の愛憎を描いた恋愛ドラマです。主演のレスリー・チャン(張國榮)とトニー・レオンが見せる剥き出しの感情表現、イグアスの滝を捉えた圧倒的な空撮、モノクロから鮮烈なカラーへと切り替わる映像設計が圧巻の評価を受け、第50回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を獲得しました。返還直前の香港市民が抱えていた拠り所のない浮遊感やアイデンティティの揺らぎが、異国の地を舞台に見事なメタファーとして昇華されています。

3. 『花様年華』(原題:花樣年華 / 2000年)

1962年の香港を舞台に、互いの配偶者が不倫関係にあることを知った男女の、密やかで禁断の感情の揺らめきを描いた大人の恋愛劇の金字塔です。トニー・レオンとマギー・チャン(張曼玉)が醸し出す抑制された色気、狭いアパートの廊下ですれ違う瞬間のスローモーション、ナット・キング・コールの甘美な歌声、そして20着以上にも及ぶ絢爛なチャイナドレス(旗袍)の美しさは、映画美学の極致として世界中の映画祭や批評家からオールタイム・ベストに選ばれ続けています。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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