赤ちゃんのモロー反射が連続する真相|点頭てんかんとの違いと受診目安
赤ちゃんのモロー反射が連続する真相|点頭てんかんとの違いと受診目安の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
ネット上の情報空間には、医学的根拠を欠いた俗説が蔓延しています。親の不安を不要に煽る代表的な誤解を解き明かします。
第一の誤解は、「モロー反射の動きが激しければ激しいほど脳に異常がある」という言説です。実際には、反射の強弱には大きな個人差があり、触覚や前庭覚(バランス感覚)が敏感な気質の赤ちゃんは、わずかな風や衣類の擦れでも全身を跳ね上げるように反応します。激しさそのものは病気の指標にはなりません。
注意を払うべき客観的事実は、以下の2点です。
1. 左右非対称のモロー反射:
片側の腕しか上がらない、あるいは左右で動きの大きさに明らかな差がある場合です。これは中枢神経系の異常にとどまらず、分娩時の鎖骨骨折や腕神経叢麻痺(エルブ麻痺)といった整形外科的・末梢神経的損傷が隠れているケースがあります。生後数週の時点で左右差に気づいた場合は、速やかな医師の診察が必要です。
2. モロー反射の残存と消失時期の遅れ:
モロー反射は何ヶ月まで続くのかという点について、健常児であれば生後3〜4ヶ月で首がすわる時期とともに急激に衰退し、大脳皮質の発達に伴って生後6ヶ月までにはほぼ完全に消失します。生後6ヶ月を過ぎても明確なモロー反射が誘発され続ける場合、脳の抑制機構の発達遅延や脳性麻痺の初期兆候を疑う医学的根拠となります。