新撰組と岡田以蔵の真相|所属の噂と沖田総司との比較を検証

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結論から述べると、岡田以蔵が新撰組に入隊、あるいは所属していた歴史的事実は一切存在しません。岡田以蔵と新撰組の関係の真相は、幕末の京都という同じ空間に同時期に息づきながらも、政治思想の上で「倒幕・尊皇攘夷」と「佐幕・市中警護」という真逆の陣営に属した宿敵同士でした。

それにもかかわらず、「岡田以蔵は新撰組にいたのではないか」という奇妙な噂がネット検索の関連ワードに浮上し続ける背景には、明確な理由が存在します。その決定打となったのが、セガの人気ゲーム『龍が如く 維新!』(およびリメイク版『極』)におけるキャラクター設定です。作中において岡田以蔵は、主人公の坂本龍馬と対峙する強敵として描かれ、物語の展開上、新選組の隊服に身を包んだり深く関与したりする描写がなされました。このゲーム作品のインパクトがあまりに強烈だったため、歴史の予備知識が少ないライト層を中心に「史実でも新撰組だったのか?」という誤解が拡散した経緯があります。

史実における近藤勇・土方歳三との接点を検証すると、公式な接触記録や会談の記録は皆無です。文久2年(1862年)から文久3年(1863年)初頭にかけて以蔵が京都で「天誅」と称する暗殺を繰り返していた時期、近藤勇や土方歳三らはまだ京都に到着したばかりの「浪士組」の一派に過ぎず、本格的な市中取締組織として台頭する前段階でした。両陣営が組織として激突する舞台が整った頃には、皮肉にも以蔵は暗殺の現場から姿を消していました。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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