東京都の県庁所在地は「東京」か「新宿区」か?正解と歴史の真相
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この混乱の根本的な原因を紐解くには、昭和中期の歴史に遡る必要があります。かつて東京には、現在の市町村と同様に「東京市」という独立した基礎自治体が存在していました。
1943年(昭和18年)、戦時体制下における首都防衛と行政の一元化を目的に「東京都制」が施行され、従来の東京府と東京市が統合されて現在の「東京都」が誕生しました。この際、基礎自治体であった東京市は廃止され、下部組織だった区が東京都の直轄下に置かれることになりました。
戦後の地方自治法改正を経て、23区はそれぞれが独立した法人格を持つ「特別区」へと再編されました。その結果、全国の道府県庁所在地が「横浜市」「大阪市」「札幌市」といった市単位で存在するのに対し、東京都だけは「都庁が置かれている単一の市」が存在しないという特殊な構造が完成したのです。