地球最果ての深海「ポイント・ネモ」海底の真相とIss最終落下の衝撃
地球最果ての深海「ポイント・ネモ」海底の真相とIss最終落下の衝撃の全貌を詳しく解説してご紹介します。
世界各国の宇宙機関(NASA、JAXA、ESA、ロスコスモスなど)が、耐用年数を迎えた大型宇宙構造物をこの海域に誘導して落下させる理由は、「地上における人的・物的被害のリスクを極限までゼロに抑えられる唯一の安全地帯」だからです。
大気圏に再突入する宇宙機は、断熱圧縮と摩擦熱によって数千度の超高温に晒され、大半の部品は燃え尽きます。しかし、耐熱シールドやチタン製燃料タンク、大型ロケットエンジンなどの高密度部品は溶け残ったまま超音速で地上へ落下します。万が一これらが都市部や船舶航路に落ちれば甚大な大惨事を招くため、落下予想範囲(デブリフットプリント)が数千キロにおよぶ大型宇宙機は、このポイント・ネモを目標に正確な軌道離脱マニューバ(逆噴射)が行われます。
これまでにこの海域の海底へと沈められた宇宙機は累計260機以上にのぼります。代表的な沈没機には以下のものがあります。
・旧ソ連/ロシアの宇宙ステーション「ミール」(2001年落下、重量約130トン)
・欧州宇宙機関(ESA)の無人補給機「ATV」シリーズ(計5機)
・日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」(計9機)
・米ロシアの多数のプログレス補給船やロケット上段ステージ
大気圏突入時にバラバラに破砕されたチタンやステンレスの破片群は、広大な深海底へと静かに散乱し、巨大な人工構造物の墓標として沈降し続けています。