常識を覆すがん医療の最前線!光免疫と個別ワクチンの新展開
常識を覆すがん医療の最前線!光免疫と個別ワクチンの新展開に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
ノーベル生理学・医学賞受賞者である本庶佑氏の発見から生まれた「がん免疫療法」は、オプジーボ(ニボルマブ)の実用化を経て、いま第二世代、第三世代へと昇華を遂げている。かつては一部の患者にしか持続的な効果が見られない点が課題とされていた免疫チェックポイント阻害薬だが、現在では複数の免疫経路を同時にブロックする複合カクテル療法が標準化しつつある。
がん細胞が免疫の攻撃から逃れるために張り巡らせる「ブレーキ」を多重に解除することで、腫瘍微小環境そのものを劇的に改変する。免疫細胞の疲弊を防ぐ新たな分子標的も次々と同定されており、奏効率の底上げが進む。免疫という生体本来の力を借りる戦略は、末期がん患者における長期生存(ロングサバイバー)を例外的な事象から現実的な治療目標へと変えつつある。