磁石にくっつくもの一覧!鉄以外の金属や身近な物質の科学と見分け方

話題沸騰中の 磁石にくっつくもの一覧!鉄以外の金属や身近な物質の科学と見分け方について、主要な情報をご紹介しています。

金属であれば何でも磁石にくっつくわけではありません。物理学において物質の磁性は、原子の持つ「電子のスピン(自転運動)」が揃っているかによって「強磁性体」「常磁性体」「反磁性体」の3つに大別されます。常温(約20℃前後)において磁石へはっきりと引き寄せられるのは、電子スピンの向きが自発的に一方向へ揃う性質を持つ強磁性体のみです。

日常環境で遭遇する代表的な金属および素材の磁気反応について、日本産業規格(JIS)や材料工学の標準データを基に比較表へまとめました。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価鉄(Fe)強磁性体(キュリー温度:約770℃)スチール缶、鉄釘、クリップ、鉄筋最も身近で強力に吸着。純度や表面加工を問わず確実にくっつく。ニッケル(Ni)強磁性体(キュリー温度:約358℃)メッキ下地、ギター弦、一部の特殊合金純ニッケルは磁石に付くが、硬貨(白銅等)に混ぜると磁性を失う。コバルト(Co)強磁性体(キュリー温度:約1,115℃)リチウムイオン電池正極材、アルニコ磁石耐熱性に優れた強磁性体。強力磁石自体の原料として多用される。ステンレス鋼(SUS)組成により変動(SUS430は強磁性、SUS304は加工前非磁性)流し台、スプーン、包丁、家電外装「ステンレス=つかない」は誤認。刃物用や曲げ加工部は付く。アルミニウム(Al)常磁性体(帯磁率は極小:約2.2×10⁻⁵)アルミ缶、アルミホイル、サッシ窓枠日常の磁石では一切吸着しない。リサイクル選別実験の定番。銅(Cu)・真鍮(黄銅)反磁性体(磁石をわずかに押し返す性質)10円玉、水道配管、ドアノブ、金管楽器全くつかない。金属光沢があっても磁性を持たない典型例。貴金属(金・銀・プラチナ)反磁性体または常磁性体ジュエリー、指輪、記念メダル本物の金・プラチナはつかない。くっつく場合は内部の鉄芯偽装を疑う。
中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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