赤と緑を混ぜると何色?絵の具は茶色で光は黄色になる科学的真実
赤と緑を混ぜると何色?絵の具は茶色で光は黄色になる科学的真実とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
物理的な単一波長の「黄色の光(波長約570〜590nm)」が存在するにもかかわらず、なぜ赤の光と緑の光を混ぜるだけで黄色に見えるのか。これには人間の網膜にある視細胞の働きが深く関わっています。
人間の網膜には、明るい場所で色を識別するための「錐体(すいたい)細胞」が3種類存在します。
- L錐体:長波長(赤色の光)に強く反応する
- M錐体:中波長(緑色の光)に強く反応する
- S錐体:短波長(青色の光)に強く反応する
純粋な単一波長の黄色い光が目に入ったとき、実はL錐体とM錐体の両方が同時に適度に刺激されます。そして、脳は「L錐体とM錐体が同時に反応した=この光は黄色だ」と解釈します。
ここで、赤の光(L錐体を強く刺激)と緑の光(M錐体を強く刺激)を同時に目に照射すると、単一波長の黄色い光が入ってきたときと全く同じ「L錐体とM錐体が同時に活性化した状態」が人工的に再現されます。脳はその刺激を本物の黄色と区別できず、完璧な黄色として認識します。現在の4K/8K有機ELディスプレイやスマートフォン画面の鮮やかな黄色表示は、まさにこの視覚特性を応用して作られています。