24時間テレビの障害者演出はなぜ批判続く?感動ポルノとギャラ疑惑の真実
24時間テレビの障害者演出はなぜ批判続く?感動ポルノとギャラ疑惑の真実についての最新情報をお届けします。
24時間テレビに対する世間の評価は真っ二つに割れています。SNSやコミュニティサイトの反応を検証すると、「感動を強制されているようでチャンネルを変えた」「障害者を利用した商業主義だ」という猛反発が目立つ一方、「番組をきっかけに難病の認知度が上がった」「車いす生活のリアルを知る機会になった」と一定の評価を下す声も根強く存在します。
では、肝心の当事者たちはどう受け止めているのでしょうか。メディアに登場した障害を持つ当事者やその家族の手記、特番インタビューでの証言を精査すると、そこには外野の論争とは異なる複雑な葛藤が見えてきます。
ある脳性麻痺を患う当事者の男性は、手記のなかで次のように吐露しています。
「テレビに出ることで自分たちの生活環境や制度の不備を知ってもらえるのはありがたい。しかし、放映後に街を出歩くと見知らぬ人から『テレビ見ました、感動しました! 頑張ってください』と勝手に涙ぐまれる。私たちはただ普通に息をして生きているだけであって、健常者の心を浄化するための神様でもマスコットでもないのです」
この違和感を決定的なエンターテインメントとして昇華し、社会に衝撃を与えたのが、2016年8月にNHK Eテレの福祉バラエティ番組『バリバラ』が敢行した「笑いは地球を救う」生放送でした。同番組は24時間テレビの真裏で、出演者全員が黄色のTシャツを着用。「障害者を感動の道具にしていないか?」というテーマを掲げ、障害者を感動的に描くための「感動ポルノ製造テンプレート」をユーモアたっぷりに解体して見せたのです。この痛快なパロディはネット上で熱狂的な支持を集め、民放キー局が築き上げてきた美談の城壁を根本から揺るがす契機となりました。