「大雑把」は嘘?O型性格の裏の顔と人間関係を変えるトリセツ
「大雑把」は嘘?O型性格の裏の顔と人間関係を変えるトリセツの疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
科学の俎上に載せた瞬間、血液型と性格の因果関係は厳しい現実に直面する。日本心理学会をはじめとするアカデミズムの世界では、血液型と個人の性格特性に統計的な有意差は認められないとする見解が定説だ。「当てはまっている」と感じる現象の正体は、曖昧な記述を自分に引きつけて信じ込んでしまうバーナム効果や、思い込みが現実の行動を誘導する予言の自己成就に過ぎない。
医療の現場に目を向ければ、その視点はさらにドライだ。日本赤十字社が扱うABO式血液型は、赤血球表面の糖鎖の違いに基づく純粋な免疫学的分類であり、脳のシナプス形成や神経伝達物質の分泌量とは何の関係もない。それでもなお、自己啓発・心理学出版業界において性格診断・心理テストの類が一大マーケットを形成し続けるのは、人々が「科学的正しさ」以上に「他者と繋がるための共感のツール」を求めている証左と言える。