三井寺と園城寺の違いとは?歴史の真相と国宝・見どころ完全ガイド
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旅行ガイドや案内標識で「三井寺(園城寺)」と併記されることが多く、別々の寺院と誤解されるケースも少なくありません。結論から言えば、「園城寺」が正式名称(本名)であり、「三井寺」は歴史的背景から定着した極めて由緒ある通称(愛称)です。
正式名称である「園城寺」のルーツは、7世紀後半の壬申の乱にまで遡ります。敗れた大友皇子(弘文天皇)の子・大友与多王(おおとものよたのおおきみ)が、父の霊を弔うために自らの田園城邑(じょうゆう)を寄進して寺を建立しました。これに対し、天武天皇から「園城」の寺号を賜ったことが始まりとされています。
対して、親しみ深い「三井寺」の呼称は、境内に湧き出る霊泉に深く関係しています。この湧水が天智天皇・天武天皇・持統天皇の三代にわたる天皇の産湯として使われたことから、「御井の寺(みいのてら)」と呼ばれるようになり、やがて「三井寺」の文字が当てられて広く浸透しました。現在も金堂の隣にある「閼伽井屋(あかいや)」からは絶え間なく水音が響いており、古の息吹を今に伝えています。