競輪は明るくない?売上急増の裏に潜む構造的限界と2026年の真実
競輪は明るくない?売上急増の裏に潜む構造的限界と2026年の真実とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
競輪の屋台骨を揺るがす最大の構造的時限爆弾が、競輪ファンの高齢化と、それに連動した施設老朽化問題です。
経済産業省の調査や各種ファン意識調査のデータを見ても、本場に通い詰めるコア層の平均年齢は60代後半から70代以上に偏っています。昭和の高度経済成長期から平成初期にかけてスタンドを埋め尽くした熱狂的な世代が自然減の局面に入り、新規の来場者がそれに追いついていません。昭和レトロな雰囲気を残すスタンドは、耐震補強やバリアフリー化の工事費用だけでも数十億円単位の財政支出を必要とします。
地方自治体が直面する競輪場廃止の理由は極めて現実的です。過去に廃止となった花月園(神奈川県)、門司(福岡県)、一宮(愛知県)、大津びわこ(滋賀県)、観音寺(香川県)などの事例を検証すると、共通しているのは「本場収支の赤字転落」と「巨額の改修費用を自治体財政が負担できない点」でした。千葉競輪場のように国際規格の板張りバンク「TIPSTAR DOME CHIBA」へと全面刷新し、250競走(PIST6)へ舵を切った先進事例もありますが、地方都市の自治体にとって莫大な初期投資と運営リスクは極めて高いハードルです。
地方議会の議事録を確認すると、「ネット投票で黒字が出ているうちに施設を縮小解体し、場外車券売場のみを残して本場を廃止すべきではないか」という議論が各地で水面下で進行しています。観客のいない巨大なコンクリート要塞を維持し続けること自体が、主催自治体にとって政治的リスクになりつつあるのが、競輪衰退の理由として語られるリアルな現場の危機感です。