ニキビ跡ケロイドは自然治癒する?肥厚性瘢痕との違いと皮膚科の最新治療
ニキビ跡ケロイドは自然治癒する?肥厚性瘢痕との違いと皮膚科の最新治療についての真相を徹底解説します。
病院での治療と並行して、あるいは治療を開始する前に絶対に排除しなければならないのが、日々の生活習慣の中に潜む増悪因子です。ケロイド組織は非常に刺激に過敏であり、些細な日常動作が悪化のトリガーとなります。
第一の要因は、前述した「機械的刺激と摩擦」です。顎ラインのニキビ跡に対しては、カミソリによる過度な深剃り、衣類の襟やタートルネックの擦れ、そして長時間の不織布マスクの圧迫が病巣に持続的な微小外傷を与えます。カミソリの刃が盛り上がりの先端をわずかに削り取るだけでも、皮膚は修復反応を起こしてさらに硬く盛り上がろうとします。
第二の要因は、「血管拡張と血流増加」です。激しい無酸素運動、長時間のサウナや熱い風呂への入浴、多量のアルコール摂取などは、全身の毛細血管を急激に拡張させます。ケロイド内部には異常増生した毛細血管が張り巡らされており、血流が一気に流れ込むことでズキズキとした拍動性の痛みや激しい痒みが生じます。この痒みに耐えかねて無意識に爪で引っ掻く行為が、瘢痕をさらに広げる最大の悪循環となります。
第三の要因として、リザベン効果を十分に活かしきれない「自己判断での服薬中断」が挙げられます。トラニラストは即効性のある鎮痛剤ではなく、時間をかけて細胞レベルの炎症性サイトカインをブロックする薬剤です。飲み始めて2〜3週間で効果が実感できないからと勝手に服用を止めてしまうと、慢性炎症を抑え込むことができず、病変の再燃を招いてしまいます。