車の身障者マークの真実|車椅子とクローバーの違いと駐車場の法的効力
車の身障者マークの真実|車椅子とクローバーの違いと駐車場の法的効力の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。
法定マークと車椅子マークの法的な差異以上に深刻なのが、「入手の手軽さ」に起因するモラルハザードです。
正規の身体障害者標識(クローバー)や聴覚障害者標識(チョウチョ)は、運転免許センターや警察署内の交通安全協会で適正な条件確認を経て交付・販売(実費数百円程度)されるのが本則です。しかし、車椅子マークに関しては、オートバックスやイエローハットといった大手カー用品店はもちろん、ダイソーやセリアなどの100円均一ショップ、ホームセンター、ネット通販で誰でも審査なしに数百円から数十円で購入できます。
取材現場で目撃されるのは、以下のような当事者と一般ドライバーの深刻な軋轢です。
「車椅子から降りるにはドアを全開にする幅が必要なのに、車椅子マークを貼ったミニバンが専用枠に雑に停まっており、降りてきたのは健康な若者数人だった」(車椅子利用者の手記より)
「家族の介護のために車椅子マークを貼っているが、本人が同乗していない通勤時に専用スペースへ停めてしまう同僚がいる。注意しても『マークを貼っているから大丈夫』と開き直る」(一般企業勤務者の声)
法的な観点から言えば、「健常者が自分の車に車椅子マークを貼る行為」そのものを直接禁じる刑罰や道交法上の違反規定は存在しません。しかし、実質的な歩行困難者が乗っていない状態で専用スペースを不当占拠する行為は、社会的倫理に反するだけでなく、施設の営業妨害や迷惑行為として管理権に基づく退去命令の対象になり得ます。
逆に、内部障害や難病、ペースメーカー装着者など「外見からは障害が分かりにくい当事者」がパーキングパーミットを掲示して正当に駐車しているにもかかわらず、「元気そうに見えるのに障害者スペースに停めている」と一般市民から理不尽な嫌がらせや写真撮影・SNS晒しを受けるケースも多発しています。マークの形骸化が、当事者双方に過剰な不信感を植え付ける結果となっています。