ナザールスプレー使いすぎで鼻づまり悪化?薬剤性鼻炎の治し方と脱出法
ナザールスプレー使いすぎで鼻づまり悪化?薬剤性鼻炎の治し方と脱出法の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
すでに点鼻薬が手放せなくなっている場合、自力でどう対処し、いつ医療機関へ行くべきなのでしょうか。実践的な点鼻薬使いすぎの治し方には、段階的なステップが存在します。
最も確実な点鼻薬離脱の対処法は、直ちに市販の点鼻薬をゴミ箱に捨てる「完全断薬」です。しかし、重度の常用者がいきなりやめると、数日間にわたり完全な口呼吸を強いられ、頭痛や不眠で日常生活が破綻しかねません。そこで推奨される現実的なステップが以下の3点です。
1. 片鼻ずつの段階的離脱:まずは右の鼻だけナザールを完全に中止し、どうしても耐えられない時は左の鼻だけに噴霧します。右鼻の血管リバウンドが収まり、粘膜の腫れが自然回復して開通するまで約1〜2週間かかります。右鼻で息ができるようになった段階で、左鼻の点鼻薬も完全に断ち切ります。
2. ステロイド点鼻薬への切り替え:最も標準的かつ成功率が高いのが、耳鼻咽喉科を受診して処方されるステロイド点鼻薬への切り替えです。「ステロイド」という名称に警戒感を抱く方もいますが、鼻噴霧用ステロイドは局所で速やかに代謝され、全身への副作用はほとんどありません。血管収縮薬と違って即効性はありませんが、肥厚して荒れ狂った粘膜の炎症を底から鎮め、2〜3週間の継続で自力開通へと導いてくれます。同時に抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬の内服薬を併用し、アレルギー自体のくしゃみ・鼻水を抑え込みます。
3. 耳鼻咽喉科での治療法と手術の検討:長年の乱用によって下鼻甲介粘膜が完全に線維化し、ステロイド点鼻薬にすら反応しない重度の肥厚性鼻炎に陥っている場合は、外科的処置が適応となります。高周波ラジオ波やレーザーで粘膜表面を焼灼縮小させる手術や、内視鏡下で分厚くなった骨と粘膜を切除する「粘膜下下鼻甲介骨切除術」などが主流です。多くは局所麻酔による30分〜1時間程度の日帰り手術で行われ、術後は点鼻薬に頼る必要のない快適な鼻呼吸が恒久的に手に入ります。