糖化した肌の画像が示す真実|黄ぐすみ・たるみの原因と最新改善策
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美容情報界隈では時に、「一度糖化してAGEs化した肌は二度と元に戻らない」という絶望的な言説が独り歩きしている。この言説は、生化学的な半分の一面を捉えてはいるものの、臨床皮膚科学の観点からは極端な誤認を含んでいる。
確かに、真皮層の深部で強固に架橋結合してしまったAGEs化コラーゲンそのものを、レーザー照射や化粧品成分によって数日で魔法のように消去することは不可能に近い。真皮の線維芽細胞によるコラーゲンの代謝サイクル(ターンオーバー)は、表皮の約28日周期とは異なり、数年から数十年単位という極めて長い時間を要するためだ。
しかし、「肌の糖化ビフォーアフター」として公表される症例写真において、くすみが劇的に抜け、ハリを取り戻した実例が多数存在することも動かしがたい事実である。なぜ不可逆とされる糖化肌が見た目において劇的に若返るのか。その理由は3つの生理学的メカニズムによって説明される。
第1に、表皮細胞内のケラチンタンパク質に生じた糖化産物は、基底層から角層への正常なターンオーバーに伴って体外へと排出される点だ。第2に、新たな糖化の連鎖(新規AGEsの生成)を遮断することで、線維芽細胞が新しく合成するコラーゲンが正常な立体構造を維持できるようになる点である。第3に、角層の水分保持能と細胞間脂質の整列が復活すれば、光の反射特性(肌の内部散乱光)が飛躍的に向上し、真皮の褐色濁りを視覚的にマスキングできる点にある。
つまり、「糖化は元に戻るのか」という問いに対する真相は、「既存の硬化AGEsを物理的にゼロリセットすることは極めて困難だが、新規蓄積を止め、表皮の代謝を正常化させることで、肌の黄ばみを治す方法として見た目の若々しさを完全に取り戻すことは可能である」というのが、皮膚科専門医および基礎化粧品研究者の到達した結論である。