なぜペット可賃貸は見つからない?「ペット相談」との違いと敷金相場の真相
なぜペット可賃貸は見つからない?「ペット相談」との違いと敷金相場の真相の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
不動産管理会社の入居審査部門への取材によると、ペット可物件の入居審査は一般的な入居審査よりもチェック項目が多岐にわたります。契約者本人の年収や勤務先属性に加え、「ペットの狂犬病予防接種証明書」「混合ワクチン接種証明書」「ペットの全身写真」の提出が義務付けられるのが標準的な手続きです。
管理会社幹部は取材に対し、「書類審査だけでなく、仲介店舗に来店した際の飼い主のマナーや言葉遣い、しつけに対する姿勢を厳格に観察している。面談時にペットの無駄吠えや排泄コントロールの現状を正直に答えられない申込者は、近隣トラブル予備軍と判断して見送るケースも少なくない」と明かしています。SNS上でも「ペット同伴面接で室内での落ち着きを見られた」「ケージ飼育の可否について厳しく問われた」といった当事者の生々しい体験談が散見されます。
そして最大の問題となるのが、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を巡る認識の食い違いです。通常損耗や経年劣化(日焼けや家具の設置跡)は賃貸人(大家)の負担と定められていますが、ペットによる柱の引っかき傷や床の変色、糞尿の染み付きは「賃借人の故意・過失」に分類されます。
壁クロスの耐用年数は6年と定められているものの、ペット特約で「退去時の壁紙張替え費用は入居年数にかかわらず全額借主負担」とする特約条項が有効とされる判例が存在するため、原状回復費用の相場は1K〜1LDKでも15万円〜30万円前後に膨れ上がることがあります。確実な退去時トラブルの防ぎ方として、入居初日に壁や床の既存傷を日付入り写真で撮影して管理会社へ提出すること、そして飼育期間中は腰高の保護シートを壁に貼り、爪研ぎ防止器具を徹底配備する自衛策が不可欠です。