サチモスのW杯テーマ曲はなぜ炎上したのか?Volt-Ageの真相
サチモスのW杯テーマ曲はなぜ炎上したのか?Volt-Ageの真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
2018年6月、サッカー日本代表が下馬評を覆してコロンビアを撃破し、世界を驚かせていたその裏で、もう一つの激しい論戦がインターネット上を埋め尽くしていました。中継の要所で流れるSuchmosの「VOLT-AGE」に対し、Twitter(現X)をはじめとするSNSやネット掲示板には、毎試合ごとに辛辣な言葉が並んだのです。ホンダ「VEZEL」のCMソング「STAY TUNE」で社会現象的なヒットを記録し、時代の寵児として飛ぶ鳥を落とす勢いだった若きバンドに向けられたのは、まさかの逆風でした。
スタジアムの歓声にかき消されそうな抑制されたボーカル、抑揚を抑えたビート。「試合の熱狂に水を差された」「どうしてもテンションが上がらない」という意見が一般視聴者から相次ぎました。一方で、熱心な音楽ファンや批評家筋からは「安易な四つ打ちに逃げず、スタジアムロックの新たな地平を切り拓いた」と絶賛され、ネット上の空気は真っ二つに分断されました。この極端な二極化こそが、SuchmosのロシアW杯テーマ曲を語る上で欠かせない出発点です。