郷ひろみ『2億4千万の瞳』の真相|タイトル由来と昭和の熱狂を解剖
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『2億4千万の瞳』は、日本国有鉄道(国鉄)の大型観光キャンペーン「エキゾチック・ジャパン」のタイアップソングとして企画されました。当時の国鉄は累積赤字が深刻化し、1987年の分割民営化(JR発足)に向けた構造改革のまっただ中にありました。鉄道離れが進む若者や女性層を再び列車旅へ呼び戻すため、従来の「ディスカバー・ジャパン」(1970年〜)や「いい旅チャレンジ20,000km」(1980年〜)とは一線を画す、極めて都会的でエッジの効いたイメージ戦略が求められたのです。
キャンペーンのクリエイティブには電通をはじめとするトップクリエイターが集結し、「外国へ行くのもいいけれど、日本国内にもまだ見ぬエキゾチックな魅力が溢れている」というメッセージを打ち出しました。その旗振り役として選ばれたのが、トップアイドルから成熟したエンターテイナーへと変貌を遂げつつあった郷ひろみでした。