2010年スペイン代表初優勝の全貌|ティキタカの真実と黄金世代
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南アフリカのピッチに集結した23名は、個々のタレント性、戦術的インテリジェンス、そして全盛期の充実度が奇跡的なバランスで結実したフットボール史上屈指のスカッドでした。FCバルセロナが誇る育成組織「ラ・マシア」出身者を中心に、レアル・マドリードの精神的支柱やプレミアリーグで武者修行を積んだ実力派が融合したメンバー構成は、今振り返っても壮観の一言に尽きます。
2010年スペイン代表メンバー一覧をポジション別に俯瞰すると、選手層の厚みが際立ちます。GKには主将のイケル・カシージャスを筆頭に、ホセ・マヌエル・レイナ、ビクトル・バルデスという各国代表なら不動のレギュラーを務める3名が揃いました。最終ラインはジェラール・ピケ、カルレス・プジョル、セルヒオ・ラモス、ジョアン・カプデビラが鉄壁の4バックを形成し、控えにはアルバロ・アルベロア、ラウール・アルビオル、カルロス・マルチェナが控えていました。
中盤はまさにフットボール史の最高峰でした。セルヒオ・ブスケツ、シャビ・アロンソ、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタの4人が基本先発を務め、ベンチにはセスク・ファブレガス、ハビ・マルティネス、ダビド・シルバ、ヘスス・ナバス、フアン・マタが控えるという、現代の金銭価値に換算すれば天文学的な戦力がベンチに座っていました。前線は得点王争いを演じたダビド・ビジャと、負傷明けながら存在感を示したフェルナンド・トーレス、ペドロ・ロドリゲス、フェルナンド・ジョレンテが陣取っていました。
特筆すべきは、シャビエルナンデス当時の経歴と評価の圧倒的な高さです。UEFA EURO 2008で大会MVPに輝き、ペップ・グアルディオラ率いるバルセロナで2008-09シーズンの6冠達成を司令塔として牽引。南アフリカ大会当時のシャビは30歳を迎え、パス成功率91%超、1試合の平均走行距離11km以上を記録する「ピッチ上の頭脳」として円熟の極みにありました。世界中のメディアや相手監督から「彼からボールを奪うことは物理的に不可能」と恐れられた絶対的コンダクターの存在が、スペインの揺ぎないアイデンティティを確立していました。