セレナのエンジンがかからない?原因別の緊急対処法と修理費用を徹底検証
セレナのエンジンがかからない?原因別の緊急対処法と修理費用を徹底検証について知っておくべき ポイントを分かりやすく解説いたします。
セレナはモデルチェンジごとに先進的な省燃費技術を取り入れてきた反面、世代ごとに特有のウィークポイントを抱えています。自身が乗っているモデルの構造的特性を把握しておくことが、根本原因の早期特定につながります。
C26型:S-HYBRID「バッテリー2個積み」の落とし穴
2010年代前半から中盤にかけて爆発的な販売台数を記録したC26系セレナ(特にS-HYBRID仕様)は、エンジンルーム内に主バッテリーとアイドリングストップ専用サブバッテリーの2基を直列配置しています。アイドリングストップの頻繁な作動と電装品への給電を担当するサブバッテリー(一般的にK-42規格)は負荷が極めて高く、使用開始から約2〜3年で急速に劣化が進みます。片方のバッテリー性能が限界を迎えると、もう一方が健全であってもシステム全体が始動シーケンスをキャンセルするため、車検や法定点検時に2基同時の定期交換を怠っていた車両で始動不良が頻発しています。
C27型:電装系トラブルとオルタネーター(ECOモーター)の寿命
プロパイロットを初搭載したC27系では、始動用スターターと発電機、さらにアイドリングストップ時の再始動アシストを1台で兼ねる「ECOモーター」が採用されています。走行距離が8万〜10万kmを超えた個体において、オルタネーター内部のブラシ摩耗やダイオードパンク、ベアリング固着による発電不良が報告されています。発電が停止すると走行中にバッテリー電力を使い果たし、一度エンジンを切った後に二度と再始動できなくなります。また、過去にはストップランプスイッチの導通不良に関する改善対策やリコールが国土交通省へ届け出されており、ペダルを踏んでいる信号がECUに届かない不具合も散見されます。
e-POWER(C27/C28):12V補機バッテリー上がりの死角
シリーズハイブリッド方式を採用するセレナe-POWERにおいて、最も盲点となりやすいのが「駆動用リチウムイオンバッテリーが満充電でも、12V補機バッテリーが上がるとシステムが一切立ち上がらない」という構造です。e-POWERのエンジンはタイヤを直接駆動せず発電に専念しますが、メインのハイブリッドECUや高電圧回路のリレーを接続する電源は、荷室下やエンジンルームに配置された通常の12V鉛バッテリーから供給されています。メーターに「READY」インジケーターが表示されずハイブリッドシステムが起動しない場合、インバーター等の高額ユニット故障ではなく、単なる12V補機バッテリーの放電が原因であるケースが大半です。