イカの耳の正式名称とは?エンペラの由来や役割と絶品レシピを徹底解剖

イカの耳の正式名称とは?エンペラの由来や役割と絶品レシピを徹底解剖の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。

食卓や酒場で「イカの耳」と呼ばれる三角形のヒラヒラした部位ですが、正式名称は「鰭(ひれ)」または「鰭部(きぶ)」です。水産学や海洋生物学の専門用語では、外套膜(がいとうまく=胴体部分)の先端に付着するヒレとして分類されています。

では、なぜ日本では「耳」や「エンペラ」と呼ばれるようになったのでしょうか。その背景には、視覚的な見立てと、日本の食文化・寿司文化の歴史が深く関わっています。

まず「イカの耳」という呼び名は、私たちが日常的にイカを見る際、三角形のヒレが頭の左右に突き出た耳のように見えたことから生まれた俗称です。しかし後述するように、イカの解剖学的な構造上、三角形がある場所は頭部ではなく「胴体の最先端(お尻側)」にあたります。人間で言えば足の反対側、背中から腰の頂点に耳が付いているような錯覚を起こしている状態です。

一方、寿司店や鮮魚市場で広く使われている「エンペラ(えんぺら)」という名称は、英語の「Emperor(皇帝)」が語源とされています。歴史的調査や水産食文化の研究資料によると、近代の寿司職人たちが、この三角形のヒレが「フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトが被っていた二角帽子(バイコーン)」に酷似していることから、シャレを利かせて「皇帝=エンペラー=エンペラ」と呼び始めたのが発祥です。

昭和初期から中期にかけて市場の符牒として定着したこの言葉は、やがて一般の魚屋や居酒屋の品書きにも浸透しました。スッポンの甲羅の縁にあるゼラチン質部分も同様に「エンペラ」と呼ばれますが、こちらも王冠や皇帝の装飾品に見立てた職人の美意識が反映された言葉です。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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