生クリームとフレッシュの違いとは?原材料と常温保存の謎を徹底検証
生クリームとフレッシュの違いとは?原材料と常温保存の謎を徹底検証に関するポイントを分かりやすくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。
「フレッシュ」という爽快な響きの名称から、搾りたての新鮮なミルクを連想する消費者は今も後を絶ちません。しかし、日本の食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」を紐解くと、両者には厳格な境界線が引かれています。
法律上「クリーム」と単独で名乗ることが許される純生クリームの定義と種類は極めて厳密です。原材料は「生乳」のみであり、乳脂肪分が18.0%以上含まれているものだけが該当します。添加物や植物油を1滴でも加えれば、その瞬間に「生クリーム」という名称は剥奪され、「乳等を主要原料とする食品」という分類へ格下げされます。スーパーの棚で「純乳脂47%」や「乳脂肪35%」と記載されている製品こそが、生乳から遠心分離によって脂肪球を集めて作られた正真正銘の本物です。
一方、コーヒーフレッシュの原材料を見ると、牛乳由来の成分はごくわずか、あるいは一切使われていません。代表的な製品であるスジャータめいらくの成分表示や一般的なポーションパックの原材料欄を確認すると、先頭に並ぶのは「植物油脂」です。これに水、乳化剤、増粘多糖類、香料、pH調整剤などを高度な高圧ホモジナイザー(均質化機)でブレンドし、牛乳の白さとコクを人工的に再現しています。つまり、フレッシュの正体は「水と植物油を添加物の力で白く乳化させた植物性油脂食品」です。
さらに市場には、紙パックに入った「植物性ホイップ」も流通しています。生クリームと植物性ホイップの違いもここに根ざしており、植物性ホイップはフレッシュと同じくヤシ油やパーム油などの植物性脂肪と動物性脂肪の構造差を利用して作られています。動物性脂肪(乳脂肪)が約35度前後で融解し口の中で芳醇に溶け広がるのに対し、植物性脂肪は融点を自在に調整できるため、さっぱりとした後味と軽快な口当たりをもたらします。