讃美歌『神ともにいまして』歌詞と現代語訳|別れに響く名曲の真実
讃美歌『神ともにいまして』歌詞と現代語訳|別れに響く名曲の真実にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
この名曲が誕生したきっかけは、日常的なある言葉の探求でした。ワシントンD.C.の第一会衆派教会で牧師を務めていたランキンは、英語の別れの挨拶「Goodbye」が、古英語の「God be with ye(神があなたと共にありますように)」の短縮形であることに強い感銘を受けました。
「別れ際に交わす何気ない挨拶のなかに、これほど純粋な祈りが宿っているのか」——そう気付いたランキンは、教会の聖歌隊が礼拝の終わりに歌える送別の讃美歌として詞を書き上げました。
曲を依頼されたのは、南北戦争の従軍経験を持ち、当時は音楽教師兼学校長を務めていたウィリアム・トマー(William G. Tomer)です。トマーが作曲した穏やかで覚えやすいメロディは、ワシントンの教会で初演されるやいなや瞬く間に評判を呼び、海を越えて世界中のキリスト教会や学校へ広まりました。
日本には明治中期に伝わり、1903年の『讃美歌』405番に採録。戦後から現在に至るまで、日本基督教団の『讃美歌21』では465番「神ともにいまして」として改訂され、宗派を問わず歌い継がれるスタンダードナンバーとなっています。